無毒トラフグ革命

【トラフグの歴史】トラフグが超高級食品なのはなぜなのか?

トラフグ、みなさんが知っている一般的なふぐ料理が高級なのは…

何となくは分かるとは思います。

ただ…ここではもう少し理由をしっかり深堀りしていきましょう。

 

希少価値である事と、政治が大きく関係しています

 

政治?!政治ですか?!

希少だから高いのまではわかると思いますが、政治が関係してるとは信じがたいことです。

 

日本は高度経済成長期に伴って「ふぐ」と「下関」の栄華がありました。

遡ること明治(遡りすぎですかね…)ふぐが解禁となったのは明治時代なんです。

というのも、下関を訪れた当時の首相・伊藤博文が、初めてふぐを食べる事となります。

その時までふぐは食べることが禁止とされていた毒魚だったわけですが、

伊藤博文はそのふぐのあまりの美味しさに禁止令を解除しました。

 

(しかし美味しすぎて解除とはメチャクチャな…) 

 

となれば、禁止令解除と共にたちまちふぐは全国的に知られるようになり、その美味しさから乱獲が始まります。

 (えええーーーーい!フグを捕りまくれ!!フグは稼げるぞ!と)

 

そして、2000年代以降…

 

天然のふぐは乱獲を繰り返す事で数を減らし続け、漁獲量の枯渇による「ふぐの街・下関」の衰退が起きたのです。

となれば超絶美味しいですよ!

とふぐが数々のグルメ通な著名人によって広がった日本では

中々獲れないふぐが食べられるというのは非常に価値のあることであり、率先して名だたる有名な人が食べたことからも

下関もふぐも大きなブランド価値というものを獲得したという背景があるわけです。

 

もちろんトラフグはビジネス的に政治的に美味しいと言われているってだけの話ではないですよ?

本当に美味しかったから広まったのもまた事実ですからね。