無毒トラフグ革命
無毒フグ革命とは
無毒トラフグを全国に広めたい。
目的はとても単純な話ですが、本質はとても難しい所にあります。
皆さんが口にするトラフグ、実は養殖で餌をしっかり管理さえすれば毒化することはない。そのため、養殖で毒を取り込まずに育てられたフグは『肝』も食べることが出来る。これは長年の研究データからもすでに明らかな状態ではあります。
しかし、それで全国に無毒トラフグを提供出来るかと言えば、正直中々簡単なことではありません。ご存知の方もいるように天然のトラフグにはテトロドトキシンという猛毒があり、食べるためには『フグ調理師免許』を持つ人が調理が必要となるのです。
そのため、無毒トラフグを養殖することは出来るとは分かっていても、猛毒のリスクを考えた時、中々全国に無毒フグを手軽に提供出来ないのが現状なのです。
ただ、現状として天然フグは下関をはじめ、多くの地域でも乱獲などで枯渇が起きつつあり、需要にたいして供給量が少なく価格もどんどん高騰化しているため気軽に手の届くものでは無くなってきました。さらには中国産などのフグがどんどん日本に入ってきている状態にもなっています。
そこで国産の養殖無毒トラフグをもっと普及させ、フグ産業の復興とともに日本全国の方にもっとフグを、無毒フグの『肝』を味わってほしい!という想いから『無毒フグ革命』というプロジェクトを始めたのです。
海の美食の王をもっと知ってほしい
海の美食の王と言えば、一番有名なものだとマグロですか?それとも鮮やかなお祝いの時の鯛でしょうか?でも私達は声高らかにそれは「フグ」だと言いたいのです。
そのふぐ料理と言えば何を想像するでしょう。見た目の美しいお刺身の「てっさ」や、鍋の「てっちり」でしょうか?どちらも絶品のものではあります。
ただ、これらの名前は知っていても食べた事はない。という人も少なくありません。それがとてももったいない事に思うのです。
高級魚すぎるためか、人生で一度も食べたことがない。全く馴染みのない人も少なくはない『フグ』という食材。何かお祝い事や特別な日でもない限り日常的に口にする事はないほどの高級料理ではあります。
そのため、美食の王なんて言われても、日本を代表する魚かと問われるとなんかピンとこない…ということに現状なってしまっています。
現在でも美食家からは絶賛され、嗜好として輝いてるフグではありますが、まだまだ日本全国に轟くほど浸透してないのもまた事実なのです。
このままでは、フグ産業に身を置く方たちにとってもあまり好ましい状況とは言えません。
このプロジェクトのキモとなる部分はその名の通り『肝』にあります。無毒フグを全国一般化へ向けて安心できるフグの提供を、フグ産業に新しい風を吹かせたい。これらはもちろんなのですが、何より一番に伝えたい部分は
今まで食べる事が出来なかった海のフォアグラであるフグ肝を食べて欲しい。
という所にあります。これは消費者の方たちにもフグ産業にとってもどちらにも明るい未来があります。
フグ肝は通常天然物は食べてしまえば超猛毒であり、命に関わるほど危険なものでとてもじゃありませんが口には出来ません。しかし、養殖の無毒フグであればそれは可能です。
そうなればフグ産業においても今まで廃棄するしかなかった内臓部分を使用出来る強みが有り、それは産業全体においても大きな利益をもたらします。さらに消費者の方たちにとっても今まで食べられなかったトロける海のフォアグラのようなフグ肝を食べられるという本来の私達が届けたい想いも達成することが出来ます。
フグ肝を販売できるようになるという事は、これまでの現状に大きな変化をもたらすのです。私達はそれを実現したいと考えています。
現状の食品衛生法とフグとの関係をまとめてあります。