私たちは30年という長年の研究により、フグ毒は 底生生物(ヒトデ、貝類、毒性のある海藻類など)などの生物を食べることで、その生物の小さな毒を溜め込んでいき、 体の中で濃縮して強くする「生物濃縮」によって作られている事がわかりました。
つまり底生生物(ヒトデ、貝類、毒性のある海藻類など)などの毒化する餌を与えない限り、フグは養殖なら無毒化が可能だということです。
しかしそこで毒化しない餌をただ与えればいいとはなりません。
あくまでも養殖ふぐとは言え、天然にも勝るとも劣らない品質や味を突き詰めてこそ成功と言えます。
そこで私たちは天然の魚をベースにビタミンやミネラルを配合し、良質でバランスの取れたエサを調合しました。
さらにトラフグの成長を見ながら季節に合わせ材料を変えてエサを作ることで良質なふぐの養殖を実現させています。
このエサを与えることで毒を持たない良質なふぐの養殖に成功しました。
この無毒化方法は、国に認められており2004年には特許を取得しております。
特許第3535499号
しかし私達の目的はこの無毒トラフグを食べて欲しいという単純な話ではないのです。
養殖の無毒トラフグの肝(フォアグラ)を全国に広めたいのだが…
ふぐ肝には多くのふぐ毒であるテトロドトキシンが含まれている為、食用を禁止されているなど、とても危険な部分とされています。
これは天然のふぐに関しては間違いなくそうするべきであり、周知の事実ではあります。
しかし、
当サイトである小川水産含め、他の養殖場でも無毒のトラフグが作られている事から、養殖のトラフグに関しては肝を食べる事が出来、その研究データも揃っているため事実上しっかりと管理さえすれば食用として許可されるはずなのです。
ただ、
肝はいまだに食用として許可されておりません。
法的観点から見ても危険な部分としての認識は払拭できていない!というのが現状なのです。